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イナズマ400のブレーキパット交換方法解説!必要な物と手順を教えます。

普段私はイナズマ400は殆ど洗車しないのですが先日久々に真剣に洗車していたら、おや!

ブレーキパット残量がほぼ無いのを発見!

これは早急にイナズマ400のブレーキパットを交換しないといけませんので準備したいと思います。

交換作業自体は早いと1時間で終わるのですが休日に家族と過ごす時間を確保するために準備は入念に!

当日作業はさくっとやっていきたいと思います。

作業前に具体的な作業順番、必要工具、必要なケミカル類、注意点をまとめることで安全かつスピーディーな整備を目指します。

みどりむし
みどりむし
くわしく解説していきますので、この記事で交換作業出来る様になると思いますよ。

イナズマ400 のブレーキパット本体など必要な物

今回の使いすぎたブレーキパットの実測値は残り1mm程度しかなかった。

まずはブレーキパットなど必要な物をそろえましょう!

通勤で使うバイクなのでデイトナのハイパーパッドを使いたいと思います。
セミメタルの方がディスクが長持ちなので経済性を重視します。

デイトナの各パットの性能は簡単に以下の表にまとめてます。

コントロール性摩擦係数ライフ経済性雨天性能総合
ゴールデンパットx(シンタード)5542420
赤パッド(セミメタル)5334318
ハイパーシンタード(シンタード)3354318
ハイパーパッド(セミメタル)4235216
デイトナのブレーキパット性能

いつも赤かハイパーの2択ですね。

イナズマ400用ブレーキパット参考価格

フロント品番フロント定価リア品番リア定価計(税込み)
ゴールデンパット971385610円×2971495610円16830円
赤パット798184400円×2798254400円13200円
ハイパーシンタード724295170円×2724415170円15510円
ハイパーパット274393300円×2136103300円9900円
イナズマ400の各パットの品番と金額2022年4発現在

今回はネットでフロント4560円とリア2859円で計7419円で購入しました。

イナズマ400はフロントがダブルディスクなのでパットが2組(4枚)必要です。

たいてい2枚一組で売っていますのでネットで買う際は内容量に注意してくだいさい。

ブレーキパッド以外に必要なもの

  • 鳴き止めグリース (ブレーキパッド裏のピストンと接する部分に使用)
  • ラバーグリース (ピストンを簡単に洗浄後ピストンに薄く塗布)
  • 中性洗剤 (パット取り外し後ブレーキダストを洗浄)
  • 真鍮ブラシ (ピストンに付着したブレーキダストを中性洗剤を使い洗浄)
  • ウエス
  • ラジオペンチ(ハンガーピンクリップ、ハンガーピン、パッドを引き抜く)
  • 12mmと14mmスパナ2本(キャリパーサポートボルトの脱着)
  • キャリパーピストンツール(ピストンを洗浄&グリスアップする時に使用)
  • サービスマニュアル(有れば尚良し)

洗浄をしない場合は鳴き止めグリスとプライヤーとスパナだけで作業できますよ。

イナズマ400ブレーキパッドの交換作業画像付き解説

だいたい交換だけだとフロントリア両方で1時間ぐらい、洗浄もやると2~3時間くらいです。

自分の愛車なので時間の許す限りキャリパーピストンの洗浄をしたいところです。

キャリパーピストンの洗浄を怠るとキャリパー内部のパッキンに錆やゴミが付着して固着する恐れがあります。

今回は採寸のみですがキャリパーブリッジボルト(キャリパーに付いている4個のボルト)が錆びて汚いので次回交換したいと思います。
(サイズはM8P1.25首下40mm)

[64チタン テーパーキャップボルト M8P1.25 40mm]と検索すれば良いのがあります。

64チタンの場合[引張強さ]958Mpa[耐久力]890Mpa[伸び]10.2%
SCM435(クロモリ)の場合[引張強さ]930Mpa[耐久力]785Mpa[伸び]15.0%
ステンレスの場合[引張強さ]334Mpa[耐久力]340Mpa[伸び]56.9%
金属力学参考値

こだわりがあればチタン、無ければチタンより安い鉄やクロモリですね。ステンは錆びないですが耐久力が落ちすぎます。

加工者としては仕事でチタンを削ったりする事も希にありますが、非常に高価で作り難い素材が安く出回っている世の中に感謝したりため息が出たり複雑な気持ちです。(笑)

まずはブレーキパットを外す

まずハンガーピンクリップ→ハンガーピンクリップの順番にプライヤーかラジペンで抜きます。

パッドスプリングを外します。(キャリパー上側の銅っぽい色のプレート)

そのままブレーキパットを引き抜きます。

ブレーキキャリパーの洗浄

まず、キャリパーサポートボルトを外します。

ボルトを外して車体からキャリパーが外れしてから洗浄開始です。

水性洗剤と真鍮ブラシでキャリパー全体とピストンをキャリパーピストンツールで回しながらキャリパーピストンを洗浄します。

真鍮ブラシならピストンを傷つけないですが、ステンレスブラシは絶対止めましょう。

ピストンはキャリパーに刺さっているだけなので、抜いてしまわない様に注意しましょう。

ピストンをキャリパーピストンツールで回しながらピストンにラバーグリースかブレーキフルードを塗布します。

新しいブレーキパットを組み込む

ラバーグリスかブレーキフルードをピストンに塗布したらピストンを限界まで押し込む。

キャリパーをフォークに取り付ける。

ブレーキパットの金属面側に鳴き止めグリースを塗る。

鳴き止めグリースはパットスプリングと接触する所にも塗った方が異音がしにくく鳴りますよ。

ディスク接触面にグリースが付かないように注意しましょう。

ハンガーピンとパットスプリング、ハンガーピンクリップを元に戻してフロントは完了!

フロントはキャリパーを車体に取り付け後パットの挿入をした方が作業しやすいです。

リアキャリパーはパットを組み込んでから車体に入れた方がやりやすいです。

みどりむし
みどりむし
真っ黒で今まで分からなかったんですがリアキャリパーの裏にTOKIKOのエンブレムがあることに今更気づきました。

まとめ

イナズマ400のブレーキパット交換をやってみた感想はわりと簡単でしたよ。

作業のポイントとしては以下の通りです。

  • 鳴き止めグリースがブレーキパットのデスク面に付かない様に注意する。
  • 洗浄しないとキャリパーが固着する恐れがある。(ブレーキの引きずりを起こしてしまう。)
  • 洗浄は真鍮ブラシで行い、洗浄液はパッキンへの攻撃性の無いものを使用する。

以上の事は最低限注意して交換作業を行うと良いですね。

イナズマ400は台数も少なく価格も高騰してきています。

故障させてしまうと年々あがる部品代で維持コストが上がるので大切に。

丁寧な整備で故障を減らして、少しでも維持コストを抑えていこうと思っています。